2026年9月23日|在庫管理の基本
「欠品を防止するにはどうすればよいか?」の記事では、必ず30日で100個売れる商品で欠品防止を考えました。実際は必ず30日で100個売れるという商品はほとんどなく、過去の売上データから予測すると平均で100個売れるという程度しか分かりません。平均ですから、30日間で80個売れるときもあれば120個売れるときもあります。
仮に30日で平均100個を信じて、在庫が100個になったら100個発注するとします。ここで30日間に120個売れたら、途中で欠品になります。毎日4個売れたら25日後に在庫は0になり、26日目以降は売上をあげることができません。入荷は30日目なので、26日目から入荷までの5日間は欠品です。
こんなときのために30個の隠し在庫があったらどうなるでしょうか。26日目に「在庫がない」と大騒ぎしているのに、「実は…」として隠し在庫を引き当てることができれば、欠品を免れることができます。この隠し在庫を安全在庫といいます。つまり、平均100個は外れて欠品になる可能性があるので、外れたとき用の在庫をあらかじめ準備しておくのです。今回は安全在庫が30個だったので、実際は在庫が130個のときに発注していたということになります。
ただし、安全在庫は欠品をゼロにする道具ではありません。30個の安全在庫で足りるのは30日間の売上が130個までで、140個売れればやはり欠品します。どこまでのばらつきに備えるかは、別の記事で取り上げます。
「リードタイム期間中の売上数量」がばらつく場合は、安全在庫を持ってばらつきを吸収させるということになります。